第14巻 表紙絵妄想え？神谷さんですか？ 神谷さんはがんばり屋さんですよ。 おそらく、隊内一の。 最近は忙しいし、勘定方も人材が 整ってきたので神谷さんの出番は ないみたいですけど、 神谷さんが入隊したての頃は 暁七つに起きて算盤はじいたりしてました。 まだ隊の中身が整備されていなかったとは言え、 稽古も厳しく、女子の身で、男よりも体力の 無い神谷さんがそんな朝早くからよくやっていたと 思います。 お馬になっても、バレるからって ひるんだりせず、お里さんの協力を 得てうまくやってます。 他にも、庭の水まきから、普段の稽古、 斎藤さんとの峰打ちの稽古。 池田屋での奮闘。 「どんどん焼け」の時の奔走。 巡察の時の観察眼。 私との、脱退をかけた真剣での勝負。 朱雀野での二人きりの稽古。 どんな場面でもくるくるとよく動くし、 気の利く人ですから、 隊の仲間にもとっても好かれています。 私は何度も隊を抜けなさいと言っているのに、 一向に辞める気配がない。 一体あの根性はどこからくるんでしょうねぇ。 それもすべて、 ”真の武士になる” この思いに向かい、いつもいつも 明るくがんばっているから。 という訳で。 花にたとえるなら、神谷さんは向日葵です。 あ、神谷さん！ どうしました？そんなにムクれて。 えっと…もっと可愛い花にたとえて欲しかったんですか？ |